2021年1月9日

20210109年末年始日記

2021年になりました。

年始恒例ということで手帳を新しくしました。普段使っているものを今年も購入。

年間計画を書き込むことができるので、数か月単位の仕事も把握しやすくて気に入っています。


年末年始にかけては、諸々の予定もキャンセルになったので家にこもって論文を書いていました。

いまやっている研究に一貫する考え方を提示する論文なので、自分自身が思考を整理して一区切りをつけるためにも良いタイミングでした。


新たに緊急事態宣言が発出され、人を対象にした実験が難しい状況です。今後どうなるか不透明ですが、実験が可能になった場合に向けて倫理審査申請書を書き進めていきます。

いろいろとやることは出てくるのだな、と感じる日々です。



2020年11月27日

20201127日記

先ほど、河野太郎氏がツイートしていました。

令和4年度以降、科研費の内定通知を2か月前倒しして、2月に採用通知を出すように変更するそうです。

これは素晴らしい仕事です。その年の科研費で4月1日付の研究員等の採用が可能になります。

#これまで4月1日まで採用通知が来なかったので、こうした取り扱いは不可能でした。


2020年10月6日

20201006著書一通り書けた日記

本学では、先週から後期が始まりました。

後期は、eスクール向けの「劇場認知科学」を担当しています。

前期の通学生向けの「劇場認知科学」と同様、受講者からの質問に答えることで内容の理解を深めていくデザインにしています。

後期はまだ1回しか終わっていないのですが、様々な受講生がいるぶん、通学生よりも多様で突っ込んだ質問が多いと感じました。

質問に答える際には一層気が引き締まりますが、それだけに、多角的に授業内容を振り返ることができているように感じています。


前期、後期のやりとりを通じて、この科目に深くまた強く興味を持ってくれる方がいることを知りました。それに勇気をもらって、授業内容を踏まえた本を書くことにしました。

内容は、「劇場認知科学」で扱った内容のうち、特に「近接学」に特化したものです。いわば、劇場×近接学という新たな切り口です。

これまで私自身も言葉で説明してこなかったこともあって、書き進めていくことで理解が深まっていったという感覚を抱いています。




この本も、先の書籍を出版したdZEROより出版予定です。

8月末から書き始め、昨日夕方に一応の原稿を最後まで書きました。本年中にはぎりぎり出版できるかもしれません。

受講生の方も、そうでない方も手にとっていただけると嬉しいです。


2020年9月8日

2020908MATLABディープラーニング日記

昨日と今日は,MATLABにDeep Learning Toolboxを導入して,画像を使った深層学習に取り組んでいます.

近年,多層の学習器を用いた深層学習は,高い精度の分類を実現できるようになりました.技術的には以前からあったものが,大量にデータを読み込むというシンプルな技で高い精度につながるという技術の再発見もあって,今は社会の基盤技術となっています.

といっても既に10年以上前から発展してきていて,いまは誰でも気軽に試せる時代になりました.やる気さえあれば無料のプログラムでも実現できるようです.



私が使っているMATLABでは,無料で公開されているDeep Learningの自学教材があります.この2日間,じっくり取り組んで,簡単な解析はできるようになりました.

課題が出たあと考えたコードをすぐに答え合わせができるので,学習したぞという自覚が強くなる.これが無料とはありがたい.良い機会を生かして勉強していきます.


試しに共同研究をしている先のデータを使って学習させてみると,学習フェーズでは90%以上の認識率になるけれど,他のデータセットでは65%くらいしか正解しないので,研究として使っていくためには工夫が必要になりそうです.





2020年9月1日

20200901劇場認知科学の書籍日記

2020年4月から「劇場認知科学」という科目を担当しています。

春学期が終わって1カ月余り、いま内容についてリフレクションしているところです。

学生の中には、自分自身が演者としてや裏方として舞台に関わっている者もいて、思わずうなってしまうような鋭い質問やしばし考え込んでしまうような興味深い質問がありました。

私自身もこの授業を通してたくさんのこと教えてもらいました。


せっかくおもしろいものになったので、何かの形で残せないものか考えています。

来年度以降も授業を担当するので、書籍を書くことにしました。

原稿は分量にして60%くらい書けました。骨格ができたので、あとは事例を増やして内容を豊かにすることと書籍から入る人のために状況を丁寧に書くことが必要だと思われます。



人を対象にした実験についてなかなか先が見通せない昨今ですが、実験ができるようになったときに進められるように準備しています。

また、劇場という観点から認知科学を専門にする人たちを触発するプロジェクトを構想しています。

いまは一つずつ研究の種を蒔いていこうと思います。


2020年7月25日

20200725雑感日記

AIは、知能ではあるが、有限の材料を機械学習したもの。
人間の判断に関する学習をさせたとき、AIが示すパフォーマンスは、人間の知性というよりも認知バイアスを定量化するために、むしろ使うべきものではないか?
教師データに隠れた認知バイアスを具体化してくれる。
もちろんこれと同じことを、具体化してしまう、と表現することもできるけど。

2020年7月18日

20200718質問への回答日記

早稲田大学人間科学部で4月から開講されている『劇場認知科学』を担当しています。
この授業では、毎回授業内容に対する質問を書いてもらっています。質問への回答も毎回返しています。

新たに学んだ内容を基に質問を考えるというのは、学生自身に現時点の思考の水準を反映した考えを言語化してもらう方法です。
この質問に対して教員が回答するのは、”他者の支援を受けて初めて考えることができる領域”での思考を促するものです。
理論的には、ヴィゴツキーが示した発達最近接領域の考えを念頭に置き、この学習概念を実践する教授学習デザインです。

学生の認識論を変えていく方法としても有効であると考え、私が非常勤で教えていた時から続けています。
野村亮太・丸野俊一. (2017). 質問と回答を取り入れた授業による認識的信念の変容. 教育心理学研究, 65(1), 145-159.


とはいえ、今期は190名近い学生が受講しているので、一人の質問に1分で回答しても3時間10分かかる。2分をかけたら6時間以上。。。
あの長い『タイタニック』が見られる時間をかけて、1週間で回答します。
時間の負担はあるけれど、私が考えさせられるおもしろい質問もあって、やはり続けていきたいと思います。

そんな授業もいよいよ再来週までとなり、前期もなんとか乗り切れそうなめどが立ってきました。
これだけ頑張って初めての授業内容を全15回準備して、学生の質問に対して回答を書いてきました。
かなりタフな仕事だったので、この成果をまとめた『劇場認知科学入門』とでも名前を付けた本でも出したいくらいです。
自分自身のことと言うよりも、これまでにない学問分野に相対した学生たちの思考の痕跡を残しておきたいという気持ちでもあります。


ともかく、前期の終わりが見えてきたというそういう日記でした。


Superposed Recurrence Plotの紹介

映像や舞台表現の訴求力を数値化する夢の技術とは!? 共通入力のダイナミクスを複数の観客の振る舞いに残された痕跡から復元する この文章についての問い合わせは こちら↗︎ ■理論的背景  私たちが実験や観察で得られるのは,高々1変数の時系列データであることが多い.だが,力学系から出力...