2024年2月29日

20240229基盤研究(B)採択日記

野村を研究代表者とする基盤研究(B)「フィールド・センシングによる集合的感情創発メカニズムの解明」が採択されました. 2024年度〜2027年度の4年間です.

今回の科研では,強力な分担者に入っていただき,そのおかげもあって採択となりました.2024年4月以降の実施ですが,最初の落語会は2024年5月に実施予定です.

今後は,この枠組みでフィールド(劇場)でのデータ取得を進めていくことになります.2020年1月1日に立ち上げた新たな学問 Live-science(ライブ・パフォーマンスの科学)もようやく具体的な形が見えてきました.


この研究課題は,タイトルにある通り集合的感情を対象にしています.

多くの人が一斉に笑ったり泣いたりするのは,劇場ではごく当たり前のことですが,人はそれぞれ違うのですから,よくよく考えると不思議な現象です.そのメカニズムを明らかにすると言うのがこの研究課題の主眼となります.

どちらかといえば文系の学問である劇場研究を,非線形力学系理論やネットワーク論の解析手法を使う定量的なものへと転換することになります.

このブログも少し停滞気味でしたが,こちらでも色々と情報を発信できるように進めていきます!


2024年2月27日

20240226研究アイデア日記

 次の科研での分析に関して色々と調べていたところ,これまでずっと求めてきたものがあることがわかった.

2021年に論文になったもので,オリジナルは数理生態学におけるデータ分析の手法だ.とはいえ,前提条件に共通するところも多いので,私のデータにもそのまま当てはめることができそう.


夜のテンションで言いすぎているかもしれないが,大きなヒントを得た.

これまで8年くらい続けてきた,規模の大きな仕事の集大成となる研究のアイデアがその瞬間に閃いた.うまくいけば,これはおもしろい研究になる.


誰か研究者と飲みに行って,このアイデアについて話がしてみたい.


2024年2月1日

20240201投稿論文日記

 昨年の11月に投稿した論文のこと.

査読者の依頼には時間がかかっていたようだ.それでも2名の査読者が引き受けてくれた.ありがたい.

電子投稿システムを見てみると,12月の休暇前には1名から査読結果が届いていた.それから1ヶ月以上,もう一人からの査読結果が届かないので,1月30日にメールで問い合わせ.

急に状況は動いて,今日もう一人からの査読結果が届いたとのこと.


良い知らせなら良いのだけど.


20240204追記

この記事を書いた翌日,エディタから連絡があった.総合すると,minor rivisionの判断だった.これは朗報.一部プログラムを新たに書いて計算する必要があるものの,見通しが立つレベルだったので嬉しい.




今後の発表予定2024

【論文】 1.  Nomura, R.  (2024). Reliability for music-induced heart rate synchronization. Scientific Reports , 14(12200), 1–10 .  https://www.n...